「2017年3月22日」コラム一覧

父親の深くて大きな愛に気づくには?

皆さん、こんにちは!
ウーマン魅力学事務局の川口です。

男性って、女性と違って愛をストレートに表現するのが苦手。
しかもどれが愛だか分かりにくい!
でも、一度男性の中に愛が芽生えると、
それはもう深くて大きな愛情で接してくれる。
それは、例外なく父親の愛にも言えることです!

なのに、どうして「娘」である私たちは父親の愛に気づけないのでしょうか。

これには、幼少期の父親からの声かけや父親に関する記憶が関連しています。

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■父親の言い分 VS 娘の言い分

先日とある相談者さんが、
「父親からいつも否定されるのが嫌なんです。私、愛されていないんです。
でも、父親をこれ以上嫌いになりたくないんです!」と悩みを打ち明けてくれました。

本人曰く、父親が、自分や母親の言動をいちいち否定してくるのだそうです。
その一方で、父親は『俺はお前たちを否定したことは一度もない!』と言ってきて、
全く話が噛み合わないとのこと。

 

そこで、まずは父親の育った環境・職場の人間関係などを一つずつ紐解いていきました。
すると、5人兄弟の真ん中で、両親に甘えたり褒められた経験が少なかった父親は、
人とのコミュニケーションを十分に学べないまま大人になってしまったことが分かりました。

やがて父親は結婚し、娘(相談者さん)が生まれてからはというと、
今度は娘とのコミュニケーションが分からなかった。
いかんせん初めての娘で、自分とは違うオンナ。
どう接すれば良いか分からないのも、無理はないです。


ここで見えてきたのは、
お父さんはどうやって愛情を伝えればいいか分からなかったということ。

 

ただ伝え方が分からなかっただけで、本当は娘のことを愛していたし信頼もしていたのです!
それは、相談者さんのこの言葉からも分かります。

「そういえば、食べるものや住むところで私たちを困らせたことはなかったです。
私の進学も『自分のやりたいことなら何でもやりなさい!』って
バックアップしてくれたんでした。
その時に『お前のことは信頼してるからー』と言われた記憶があります。」

 

この記憶が本当なら、父親の「俺は否定したことは一度もない」という言葉に嘘はないですよね!
だって父親本人からすると、根底には娘への「信頼」
があって、
決して娘を否定するつもりでは言っていなかったんですから。

 

 

■怒鳴る=相手を否定するわけじゃない!

子供って、親の言動をそのまんま受け取ります。
強い口調でガーッと怒鳴られたら、
それをそのまま「自分を否定された」と受け取ってしまうことがあります。
なぜなら子供は大人に比べて視野がうんと狭いし、経験値も低いから。

子供は、本当は愛だったのに、まさかそれが愛だと気付きません。
そのまま大人になってからも
自分は「愛されていなかった」と誤解したり「否定された」と捉えてしまう。

これってこの相談者さんに限らず、皆さんも思い当たる節がありませんか?

まずはこの「誤解」に気づくことが大切です!

 

ちなみにこの相談者さん、

「今までお父さんは`
嫌なことをしてくる存在`であって、
 `自分は父親には愛されてない`と思い込んでいたから、
`本当は愛されてる`と思うことが素直にできなかった。
でもお父さんのことを、お父さんのフィルターを通して見てみたら、
もしかして・・・(私のこと愛してくれてたんだ!)って思えました!」

「これからは、お父さんの愛と信頼を信じてみますっ!!」

と涙をポロポロ流しながら、でも最後はスッキリした表情で決意表明されました。

父親のことを「小さな愛の器」でしか見ることができていなかったけど、
実は父親は、自分が思っている以上に「深くて大きな器」で私たちのことを見てくれていた。

こんなにも温かくて深くて大きな父親の愛に、皆さんは気づいていますか?

 

<コラム執筆:ウーマン魅力学運営事務局 川口慶子>