「2017年3月」コラム一覧

父親の深くて大きな愛に気づくには?

皆さん、こんにちは!
ウーマン魅力学事務局の川口です。

男性って、女性と違って愛をストレートに表現するのが苦手。
しかもどれが愛だか分かりにくい!
でも、一度男性の中に愛が芽生えると、
それはもう深くて大きな愛情で接してくれる。
それは、例外なく父親の愛にも言えることです!

なのに、どうして「娘」である私たちは父親の愛に気づけないのでしょうか。

これには、幼少期の父親からの声かけや父親に関する記憶が関連しています。

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■父親の言い分 VS 娘の言い分

先日とある相談者さんが、
「父親からいつも否定されるのが嫌なんです。私、愛されていないんです。
でも、父親をこれ以上嫌いになりたくないんです!」と悩みを打ち明けてくれました。

本人曰く、父親が、自分や母親の言動をいちいち否定してくるのだそうです。
その一方で、父親は『俺はお前たちを否定したことは一度もない!』と言ってきて、
全く話が噛み合わないとのこと。

 

そこで、まずは父親の育った環境・職場の人間関係などを一つずつ紐解いていきました。
すると、5人兄弟の真ん中で、両親に甘えたり褒められた経験が少なかった父親は、
人とのコミュニケーションを十分に学べないまま大人になってしまったことが分かりました。

やがて父親は結婚し、娘(相談者さん)が生まれてからはというと、
今度は娘とのコミュニケーションが分からなかった。
いかんせん初めての娘で、自分とは違うオンナ。
どう接すれば良いか分からないのも、無理はないです。


ここで見えてきたのは、
お父さんはどうやって愛情を伝えればいいか分からなかったということ。

 

ただ伝え方が分からなかっただけで、本当は娘のことを愛していたし信頼もしていたのです!
それは、相談者さんのこの言葉からも分かります。

「そういえば、食べるものや住むところで私たちを困らせたことはなかったです。
私の進学も『自分のやりたいことなら何でもやりなさい!』って
バックアップしてくれたんでした。
その時に『お前のことは信頼してるからー』と言われた記憶があります。」

 

この記憶が本当なら、父親の「俺は否定したことは一度もない」という言葉に嘘はないですよね!
だって父親本人からすると、根底には娘への「信頼」
があって、
決して娘を否定するつもりでは言っていなかったんですから。

 

 

■怒鳴る=相手を否定するわけじゃない!

子供って、親の言動をそのまんま受け取ります。
強い口調でガーッと怒鳴られたら、
それをそのまま「自分を否定された」と受け取ってしまうことがあります。
なぜなら子供は大人に比べて視野がうんと狭いし、経験値も低いから。

子供は、本当は愛だったのに、まさかそれが愛だと気付きません。
そのまま大人になってからも
自分は「愛されていなかった」と誤解したり「否定された」と捉えてしまう。

これってこの相談者さんに限らず、皆さんも思い当たる節がありませんか?

まずはこの「誤解」に気づくことが大切です!

 

ちなみにこの相談者さん、

「今までお父さんは`
嫌なことをしてくる存在`であって、
 `自分は父親には愛されてない`と思い込んでいたから、
`本当は愛されてる`と思うことが素直にできなかった。
でもお父さんのことを、お父さんのフィルターを通して見てみたら、
もしかして・・・(私のこと愛してくれてたんだ!)って思えました!」

「これからは、お父さんの愛と信頼を信じてみますっ!!」

と涙をポロポロ流しながら、でも最後はスッキリした表情で決意表明されました。

父親のことを「小さな愛の器」でしか見ることができていなかったけど、
実は父親は、自分が思っている以上に「深くて大きな器」で私たちのことを見てくれていた。

こんなにも温かくて深くて大きな父親の愛に、皆さんは気づいていますか?

 

<コラム執筆:ウーマン魅力学運営事務局 川口慶子>

セルフイメージを書き換える上で立ちはだかる「2つの壁」

皆さん、こんにちは!
ウーマン魅力学事務局の川口です。

前回のコラムで、セルフイメージとは「幼少期に家族や親しい人達から浴びた
声かけや経験によって作り上げられた自己像である」
ということに触れました。
セルフイメージが低い状態でいると、恋愛や結婚生活における彼との関係にも
影響が出てきます。
つまり、彼との関係を拗らせているのは、セルフイメージの低さに起因している
と考えられます。

そこで、セルフイメージを書き換えていくにあたって、過去の傷つき体験を掘り出して、
当時影響を受けた相手(両親、兄弟、友人、パートナーなど)の立場に立って
(通称:立場替え)、もう一度その経験を振り返ってみることを推奨しております。
先日の第7期ウーマン魅力学認定講師講座においても、徹底的にこのワークに取り組みました。

しかし、ここで次の2つの問題に直面する人が度々現れます。

人の立場になりきれない。
人と自分を比較してしまう。

 

 

■立場替えに必要なのは〇〇!

まず前者の問題は、(立場替えする)相手に対して憎い・悔しい・悲しい・
怒りなどの強い感情を持った人たちが直面しがちです。これらの感情が
邪魔をして相手の立場に立てないと、彼女たちは話します。

相手の立場に立つには、本人に完全になりきることが大切。
役者さんが役になりきるのに細かい(役の)設定があるように、
立場替えにおいても設定という名の具体的な情報が必要なのです。
例えば、「妹と喧嘩すると必ず自分だけを責める母親」と立場替えをするケース。
この場合、本気で母親になりきるには少なくともこれだけの情報が必要と考えられます。

当時の母・私・妹の年齢
当時の母の置かれている環境(生活環境、仕事環境、夫や姑・友人との関係など)
母の性格
母が生まれ育った家庭環境
当時の時代背景 

これらを踏まえて、もう一度立場替えをしてみましょう。
するとどうでしょう、これまで見えていなかった
母親の発言の「真意」が見えてきませんか。
母親は決して自分を責めようとした訳でも、
愛していなかった訳でもないことが理解できてくるでしょう。

このように、ニュートラルにその事例を見返すことができない場合、
立場替えの対象に関する徹底した情報収集をすることが重要です。
そもそも、憎しみや怒りなどの感情というのは、
その相手への想いや愛が強いからこそ出てくるもの。
諦めずにもう一度やってみる価値はあります。

 

 

■自分の存在価値は、人と比べて見出すものではない。

続いて「人と自分を比べてしまう」の問題についてお話しします。
皆さんは、人と比較して落ち込む、あるいは自信をなくすことはありますか?

実は、学歴やテストの点について厳しく言う親の元で育ったり、
自分以外に兄弟のいる人たちは、人と自分を比較したり
対人関係において無意識のうちに優劣をつける癖を持っている傾向があります。
こうした癖がある人は、また無意識のうちに自分の存在価値を
「誰かと比較することで」見出そうとしています。

存在価値とは、自分の中で見つけて、自分で決めるものです。
比較した先には存在しません。

比べること=悪いことではありません。
ただ、もし比較の末苦しい思いをしたり、自信をなくして落ち込んだり、
はたまた男女関係でエラーを起こして悩んでいるのであれば、
まずは自分の置かれた世界がいかに狭いかを知ることが大切です。

 

 

同様に、自信も誰かと比較した先には存在しません。

そもそも自信って何でしょう。

自信とは、自己信頼(自分に対する信頼)という言葉に置き換えられると考えます。
本来自信には条件などありません。
つまり、何かがあるから自信がある、ではないということです。
しかし、私たちはついテストで100点とったから自信がある、
人より上手くできたから自信があるというように、自信に条件をつけがちです。

「何があっても何がなくても、私は大丈夫!」

そう思えるようになることが、自信があるという状態。
少しずつ、今いる世界を広げていきましょう。今まで出会わなかったタイプの人がいる
世界に飛び込んで、いろんな人と話をして、身を置く世界・見えてる世界を広げていきましょう。
その上で自分の魅力を知っていくことが望ましいのですが、これはまた別のコラムでお話しします。

 

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<コラム執筆:ウーマン魅力学運営事務局 川口慶子>